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公開教室/三徳山(みとくさん)三仏寺(さんぶつじ)奥院・投入堂・鳥取県ラブネイチャーハイク 実施日/2008年4月 プログラム/JR浜松駅前-東名-名古屋駅前-名神-中国道-院庄IC-人形峠-鳥取県・三朝温泉-三徳山・三佛寺・奥院・投入堂参拝-境港-隠岐・西の島-隠岐の島・ラブネイチャーハイク-松江-玉造温泉-出雲大社参拝-世界遺産・石見銀山-温泉津温泉-山陽道-姫路城・観桜会-名神-名古屋駅-東名-浜松駅前解散 |
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三徳山・三佛寺 奥院・投入堂遙拝所 |
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三徳山・三佛寺・奥院・投入堂遙拝所より |
奥院・投入堂 | |
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国宝・投入堂 | ||
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鐘楼 |
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鐘楼 |
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ツバキ |
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三徳山・三佛寺参道 | 三朝の渓谷 |
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三徳山(みとくさん)三仏寺(さんぶつじ)奥院・投入堂・鳥取県ラブネイチャーハイク 三徳山(みとくさん・標高900m)は鳥取県三朝(みささ)町にあり、標高470mにある投入堂(なげいれどう)は、断崖絶壁の岩窟にはめ込まれたように建てられた平安時代の古建築・懸造(かけづくり、舞台造)で、その昔、役小角(えんのおづね)が法力で投げ入れて造ったという伝説がその名の由来と言われている。 山周辺を含む240ヘクタールが国の山岳仏教遺跡名勝に指定されており、麓から山腹に広がる天台宗の古刹、三佛寺は、山岳仏教の霊場として平安から鎌倉時代にかけて栄華を極め、今も多くの山岳寺院建築が残っている。本尊の木造蔵王権現立像と木造十一面観音立像など八体が国の重要文化財である。 梵鐘(ぼんしょう)の銘を1680(延宝8)年に写した寺伝などによると、706(慶雲3)年に役行者が修験場として開き、849(嘉祥2)年には天台座主の慈覚大師円仁が三佛寺を建て、釈迦(しゃか)・弥陀(みだ)・大日の三仏を安置したという。 投入堂へは本堂裏手の登山事務所で入山手続きが必要である。入山はあくまでも観光ではなく修行であるとされており、入山手続きでお坊さんらしき方がお居られ、革靴、ハイヒールなどの人は「ウンもスンもなく」素足に草鞋の出で立ちにされる。そして三仏寺拝観料とは別に入山料を支払い、入山届に記入した上、貸与された「六根清浄」と書かれた輪袈裟を身につけて登山道に入る。 いかにも山岳信仰の中心地らしく、山の麓から投入堂までの道程のうち、特に麓から鐘楼までは、起伏に富み木の根がむき出し状態の自然の山道で急峻のところでは四つん這い状態でのぼることになる。 鐘楼の下ではクサリ場があり、まさに行者の心境で緊張させられる登山道のハイライトである。下りのことが心配になるが国宝・投入堂観たさに帰りのことは考えないように一歩一歩クサリをよじのぼると、なぜこんな所にと誰もが思う絶壁の上に鐘楼が聳え鎮座していた。 驚くばかりである、平均台の上を歩くように岩尾根を渡ると目の前に投入堂を包み込むようにした大岩壁が眼前に現れた。投入堂を間近にして、山裾の投入堂遙拝所で見上げたときのスケールをはるかに越えた迫力に、言葉が出てこない。なぜ、どうして、どうやって、こんなところにの自問自答に時間を忘れる驚きであった。 国宝・投入堂は、平安時代後期の建立。国宝指定名称は「三仏寺奥院(投入堂)」である。愛染堂、棟札1枚、古材43点が国宝の附(つけたり)として指定されているそうで、永和元年(1375年)の修理棟札によると、当時は「蔵王殿」と呼ばれていたそうである。 先人の苦労と人智の結晶に敬意をもって合掌し、帰路につく、心配したクサリ場は下山専用の巻路があり思ったより快適に降りることができた。入山ゲートからの高低差200メートル、全長ほぼ700メートル行程の修験体験の道であった。 国宝・投入堂を間近に無事拝観できたことに感謝、合掌。 |
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